Champagne Vilmart & Cie (ヴィルマール)
Vilmart & Cieの5代目当主のLaurent Champsさんを訪問しました。Vilmartは、Montagne de Reims地域の中でも、ランスからほど近い場所にあります。
11ヘクタールの畑を所有する栽培醸造家(RM)で、畑は拠点となるRilly-la-Montagne村とその周辺に広がっています。ブドウ品種は、シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%。オーガニック製品を使うなど、持続可能な栽培方法を採用しています。
Vilmartの醸造の特徴の一つは、全てのワイン作りに樽を使うこと。ベースワインは全て樽で醸造、そして熟成され、この時期(6月〜7月)に第二次発酵のため瓶詰めされます。ちょうど先週、最新ヴィンテージである2017年のワインの瓶詰めを終えたそう。
セラーには、2種類の樽があり、アルザス産の大樽(51hlのFoudre)は、non-vintageのワインに使われ、Vintageのワインには、小樽(225L)が使われます。小樽の使用年数は様々。
もう一つのVilmartの醸造の特徴が、マロラクティック発酵(MLF)をしないこと。冷涼なシャンパーニュでは、強すぎる酸味を和らげるためにMLFをするのが通常です。
NVのシャンパーニュは、「Grande Réserve」と「Grand Cellier」の2種類。前者は、ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。後者はその逆で、ピノ30%、シャルドネ70%です。
NVとVintageの全キュヴェを試飲させてもらった後、地下のカーヴに降りて、2008/2002/1990という、シャンパーニュの偉大なヴィンテージの熟成ボトルも試飲させてもらいました。どれもその年の個性を反映して、素晴らしかったです。上述の通り、MLFをしないので、熟成しても酸味が綺麗に出ていました。