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my wine journey

Di Giovanna Winery from Sicily, Italy

イタリア南部、ブーツのつま先部分にある、大きな島シチリア。以前、夏のバケーションで、昔ながらの雰囲気が残るパレルモや、リゾート地のタオルミーナに行き、美しい地中海や海の幸を中心とした美味しい食事を堪能しました。


シチリアは、こうした人気のバケーションの場所ですが、古代ギリシャ時代からワイン造りがおこなわれていたという長い歴史を持ち、ワインの産地としても有名です。特に最近では、volcanic wineと言われる、火山性土壌からのワインに注目が集まっていますが、ここ、シチリアのワイン産地にもその一つ。


地中海性気候で、温暖かつ乾燥していてブドウ栽培に適した場所。国際的なブドウ品種に加えて、Nero d’AvolaやNerrello Mascaleseなどの土着のブドウ品種からワインを造っています。


今回は、シチリアの西側にある小さい街サンブーカを拠点とする、Di Giovannaのワインの数々をワイナリーから直接送ってもらって、試飲する機会があったのでご紹介します。


Di Giovannaは5世代にわたる家族経営で、オーガニック認証を取得しているワイナリーです。自然が残るMonte Genuardoの麓にあり、Sambuca di Sicilia DOC、Contessa Entellina DOCに、約65ヘクタールの畑を持ち、そこからワインを造っています。土壌は、標高が高いところは石灰質(一番高いところは850m)、そして標高が低い場所は火山性土壌。



  • Helios Grillo 2021

ワイナリーの創始者にちなんで造られた、100%Grillo品種の白ワイン。シチリア島で最も高い、標高830mの畑で育てられたブドウから造られます。丸みのある果実と、標高の高さから来るフレッシュな酸の、活き活きとしたワイン。生の魚介と寄り添いますが、軽くオリーブオイルなどで調理した白身魚にも合いそう。Grilloは、シチリアの土着ブドウ。レモンなどの柑橘やハーブの爽やかさが特徴です。


  • Vurria Nerello Mascalese Rosato 2021

シチリアを代表する黒ブドウ品種Nerello Mascalese 100%のロゼワイン。Vurriaシリーズは、シチリアの土着品種にフォーカスしたもので、シチリア語で「to wish for」という意味があるのだとか。

ふわっとしたお花の香や、柑橘や香高いハーブがありフレッシュ。お天気のよい週末のブランチにぴったり。ハムやチーズにあわせても。


  • Vurria Nero d'Avola 2019

Nero d’Avola100%。こちらも、イタリアを代表する黒ブドウ品種です。畑は標高400-500mにあります。チェリーやカシスの黒系果実が豊富で、そのなかにダークチョコレートやスパイスがワインの奥行をサポート。酸味も中程度あり、重すぎず、鶏肉やタコのトマト煮などから軽めのステーキなど幅広い料理に合いそう。


  • Helios Nero d’Avola 2020

HeliosシリーズのNero d’Avola。85%のNero d’Avolaにシラーが15%ブレンドされています。Vurriaシリーズに比べて、より濃厚な果実となめらかな口当たり。


  • Nero d'Avola Terre Siciliane 2015

少し熟成したNero d’Avola。スパイスや森の下草のニュアンスが加わっていました。



そして、最後に特筆すべきがオリーブオイル。Di Giovannaは、ブドウ農園に加えてオリーブ農園も持っていて、そこからオーガニック栽培のオリーブオイルを造っています。フレッシュかつ濃密な味わいのオリーブオイルで、そのままの味わいを楽しみたいオイルです。


Di Giovannaのワインを試飲して感じたのが、きちんと丁寧に造られたワインであること。そして(訪問していないので想像ですが)太陽が降り注ぐシチリア島の中でも標高が高い場所に畑があるため、ワインには、果実のふくよかさの中にも、フレッシュさや爽やかな酸味があります。そしてオーガニック栽培で育てられた果実の質のよさ。


わたしにとってイタリアワインの醍醐味は、その土地に根付いた地元のブドウ品種のバラエティの豊かさ。そうしたブドウから造られるワインに惹かれますが、今回は、土着ブドウ品種を中心としたワインを試飲できたのも良かったです。そして、これもイタリアのワインらしいと思うのですが、料理と合わせて楽しみたいワインということ。

ピザや魚介のパスタ、ハムチーズなどのおつまみと一緒に味わうのがお勧めです! わたしも近所のお気に入りのイタリアレストランでのテイクアウトとともに楽しみました。Di Giovannaのワインは、調べてみたら、日本でも、1,000円台から3,000円台で購入できるようなので、手が届きやすい価格帯なのもよいですね。







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