

Radikon in Friuli, Italy
北東イタリアのフリウリ地方にある、「オレンジワイン」で有名なRadikonを訪問しました。ワイナリーは、スロヴェニアとの国境近くのOslaviaという村にあります。 Radikonは、いわゆる「オレンジワイン」で有名です。オレンジワインは、白ブドウの果皮を長い期間、ワインとともに漬け込むことにより(スキンコンタクト、マセラシオン)、果皮から風味を引き出します。これにより色も琥珀色のようなオレンジ色になります。 1995年、Radikonの前当主であるStanko Radikonさんが、初めてフリウリ地方でオレンジワイン造りを始めましたが、この醸造方法は、もともとは昔ながらのやり方で、フリウリ地方でも、特にローカルなブドウ品種であるリボラ・ジャッラの個性を引き出すためにおこなわれていました。Stankoさんは2016年に亡くなりましたが、いまは家族が彼の信念を引き継ぎ、ワイン造りを続けています。家族経営の少量生産のワイナリーで、世界中のワインマニアに人気があるため、手に入りにくいワインです。 ラディコンの畑は、全部で18ヘクタール。ワイナリー周辺の


Champagne Vilmart & Cie
Visited Laurent Champs (5th generation) of Vilmart & Cie. Vilmart is a great producer which has been family-owned since 1890 in Rilly-la-Montagne, close to the city of Reims. At Vilmart, all wines are vinified and aged in oak casks: Foudres (for NV) and small barrels (for vintage wines), until bottling for the second fermentation around this time of the year. They just finished bottling of the 2017 wine, which are going to sleep in the cellar for at lease several years before


Champagne Vilmart & Cie (ヴィルマール)
Vilmart & Cieの5代目当主のLaurent Champsさんを訪問しました。Vilmartは、Montagne de Reims地域の中でも、ランスからほど近い場所にあります。 11ヘクタールの畑を所有する栽培醸造家(RM)で、畑は拠点となるRilly-la-Montagne村とその周辺に広がっています。ブドウ品種は、シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%。オーガニック製品を使うなど、持続可能な栽培方法を採用しています。 Vilmartの醸造の特徴の一つは、全てのワイン作りに樽を使うこと。ベースワインは全て樽で醸造、そして熟成され、この時期(6月〜7月)に第二次発酵のため瓶詰めされます。ちょうど先週、最新ヴィンテージである2017年のワインの瓶詰めを終えたそう。 セラーには、2種類の樽があり、アルザス産の大樽(51hlのFoudre)は、non-vintageのワインに使われ、Vintageのワインには、小樽(225L)が使われます。小樽の使用年数は様々。 もう一つのVilmartの醸造の特徴が、マロラクティック発酵(MLF)をしない


Journey to the Cristal Universe
ルイ・ロデレールのお屋敷(ゲストハウス)で、醸造長のJean-Baptiste Lécaillonさんとアメリカ人ジャーナリストのElin McCoyさんとランチ。 ディスカッション内容は、「地球温暖化」(climate change / global warming)について。 2018年のシャンパーニュ地方の気候は、今のところ、ブドウ生育に良い環境が整っていて、コートデブランで雹害による多少のロスはあったものの、良年になるのではないかと期待されています。このまま良いお天気が続くことを祈るばかり。 先週、シャンパーニュ委員会が発表したところによると、今年の収穫は、通常の収穫(*)より10日間ほど早くなる見込みだそう。去年も8月末に収穫が始まるという早い収穫でした。 ここ数年の、早まる収穫を目の当たりにすると、「地球温暖化によりブドウの成熟が早まっている」、「冷涼なシャンパーニュ地方は温暖化により恩恵を受ける地域である」「気候変動による異常気象で雹害が増えた」などと考えるかもしれません。 これに対して、Jean-Baptisteさんは、「近年のデ